
Serenite
コラム
好調を持続させる鍼灸的セルフケアについて
今日は、日常で簡単に取り入れられる鍼灸的セルフケアについてお伝えします。
1、ツボ刺激
一般的にツボと呼ばれる、経穴は身体中に張り巡らされています。
代表的な経絡、正経十二経と呼ばれる(肺、大腸、胃、脾、心、小腸、膀胱、腎、心包、三焦、胆、肝)は、全て体内を流れるのですが、手足にも沢山の経穴(ツボ)があります。
手の親指と人差し指の骨の付け根の溝にある”合谷”ごうこく(陽明大腸経)、
足のスネの上部にある”足三里”あしさんり(陽明胃経)、
内くるぶしの指4本分上にある”三陰交”さんいんこう(太陰脾経)
などが有名です。
手の親指で優しく刺激したり、ポインターやペンの先(フリクションの消しゴム側等)で
圧をかけてあげるのも良いです。
特に”合谷”はどんな時でもすぐに押せる上、痛みの緩和・消化器の不調、腰痛、ストレス軽減、免疫の向上など、様々な効果があるとされる万能ツボです。
手の使いすぎで手が凝っているような時にも、合谷を刺激すると回復に役立ちます。
2、耳ケア
最近は耳ツボジュエリーなども人気ですが、耳は人体の縮図と呼ばれているとおり、耳をほぐす事で全身の巡り改善に役立ちます。
足ツボももちろん有効ですが、耳はいつでも気が向いた時に手で揉んだり折り畳んだりして
刺激を与えられるので日常に取り入れるのがお勧めです。
耳を大きく動かすことで、耳周辺のツボへの刺激に加え、首に繋がる筋肉の付け根もほぐす事ができます!
3、ご自宅でお灸
当サロンでも使用している、シールタイプのお灸。炭でできたノンスモークタイプもあります。
セルフケアグッズとして気軽にネット通販で購入可能です、
熱が上に上がるため、地面に対してなるべく平行な肌表面にしか置けず手足への施灸がメインとなりますが、手軽に取り入れられる温活グッズとしてとてもお勧めです。
腕にお灸をすると(ツボで言うと、”手三里”てさんり、”曲池”きょくち など)
肩こり緩和にもなりますし、
足のスネ(”足三里”あしさんり、”下巨虚”げこきょ など)にすえると、歩行時の要の筋肉(前脛骨筋)の疲労回復にもなり、胃腸不和の緩和にも効果的です。
鍼灸施術の効果持続にも役立ちますし、
全て簡単に出来るので、ぜひ日常に取り入れてみてください♪
春はぜひ、ケアの優先順位をあげましょう!
こんにちは、鍼灸サロンSereniteです。
寒暖差も激しく、雨や晴れの変化も多い最近。3月4月は、言わずもがな変化の大きい季節です。
昔からのこの時期は「木の芽時(きのめどき)」といわれます。
じっと耐え動きが少なかった冬から、地下で蠢き、芽を出し、伸びていく春へとエネルギーが切り替わる時期で、エネルギーの動きも変化も大きいのが自然界の法則です。 人間も自然の一部ですので、もともとエネルギーの動きが大きく不安定になることに加え、日本で物理的にも今までの環境が終わり、新しい環境に身を置く人が多い時期でもあります。 エネルギーは軽いものから動くので、体調としては「気」の病が多く発生する時期とも言われます。気分が落ち着かない、なんだかざわざわする、不安な気持ちになりやすい・・・と、ゆらぎの多い時期。
東洋医学では「肝」の時期とされ、肝は「気の流れ」をコントロールする役割を持っています。肝の機能がうまく働いていないと、体内の気(エネルギー)の流れが滞り、体調不良を引き起こすことがあります。こういう一致を実感できるのが、東洋医学の面白さですね(^ ^)
さて、生理による体調や気分への影響などもそうですが、もともとこれだけ影響の大きな時期なのだ、と客観的に捉えて自覚しておくことはとても大事なことだと思います。
知っているだけで、自分自身の不調や思い通りにならないことに寛容になれたり、気がラクになったり・・・ひいては他人のイライラなども、「まあこの季節は仕方ないか・・・」と受け流しやすくなったりもします。 変化の大きな時期だからこそ、自分へのケアの優先順位をあげていくことも重要です。タスクに追われて自分自身のケアはどうしても後回しになってしまいがち。自分へのケアを他のタスクと同様に大事なことだ、と設定し直すことは、心身の健康維持にとても重要です。 変化や負担が多いことがあらかじめわかっている時期にこそ、自分自身をより大事にして、定期的なケアを行って行けると良いですね。
セレニテの鍼灸で、みなさまの心身の健康維持をぜひお手伝いできたらと思います。
首肩こりが美容に与える影響とは?
こんにちは。
鍼灸サロンSereniteです。
今日は当サロンで多いお悩みの首肩こりが美容に与える影響について書いていきます。
首肩こりは、顔の美容に直接影響を与えている可能性が大いにあります。
こりや緊張が首や肩に溜まると、顔の筋肉も同様に緊張し、表情が硬くなってお顔の血行も悪くなります。
その結果、顔の皮膚にも影響が及び、しわやたるみの原因となる可能性があります。
また、首肩こりが慢性化すると、姿勢が悪くなり、顔の輪郭やバランスにも影響を与えることがあり、フェイスラインのもたつきやたるみのお悩みにつながっていきます。
鍼灸治療は、首肩こりに対して効果的なアプローチです。鍼灸によって筋肉の緊張やこりを緩和し、血流を改善することで、首肩の状態を改善することができます。これにより、顔の筋肉もリラックスし、顔の表情が柔らかくなる可能性があります。また、鍼灸治療は体全体のバランスを整えるため、姿勢改善にも効果的です。良い姿勢を保つことは、顔の美容にも良い影響を与えることができます。
さらに、鍼灸治療は体の自然治癒力を促進する効果もあります。これにより、肌の新陳代謝が活性化され、肌のハリや弾力を保つためのコラーゲンやエラスチンの生成が促進される可能性があります。結果として、顔の若々しさや美しさを維持するのに役立ちます。
当サロンの施術は、首肩のこりや血行不良に対して全身施術を行ったうえで、お顔にも施術を行っていきますので身体のお悩みと美容のお悩みの両方に対応しています。
「いきなり顔に鍼はこわい」という方には頭皮に刺鍼をしたり、かっさ等の鍼以外の手技での対応もできますのでご興味のある方はぜひ一度お試しください♪
急に寒くなった時の自律神経の不調と対応策
立冬の今日、急に寒くなっていっきに冬のようになりましたね。
急な寒さは体温調節を決める自律神経に負担がかかり、不調を訴える方が多くなります。
頭痛や冷え、疲労感、また首や肩のコリや緊張が起こりやすくなります。
また身体が冷えたり、緊張による固まると、さらにはイライラや不安といった心の不調も現れます。
急な寒さに負けずに自律神経の不調を改善するための対策について紹介していきますね。
1.温かい食事・飲み物で体を温める
冬は体を温める「陽性」の食べ物(しょうが、にんじん、ねぎ、根菜類など)を積極的に摂ることが効果的です。 体温が上がることで、血流が促進され、自律神経の負担を大きくしますます。
また、白湯やハーブティーなど温かい飲み物をこまめに飲み、内側から体を温めましょう。
2.軽い運動で血行促進
軽いやウォーキングストレッチなどの適度な運動は、血行を促進し、冷えや筋肉の緊張を緩和します。また、運動は交感神経と副交感神経のバランスを整え、リラックス効果も得られます。
就寝前には、簡単なストレッチや深呼吸を取り入れると、よりリラックスして眠りやすくなります。
3.ツボ押し・鍼灸で自律神経を整える
鍼灸は、自律神経を調整するのに非常に効果的な方法です。
寒さで緊張した筋肉や滞った血流を整えることで、体全体のリラックスを訴えます。
4.温熱療法で体を温める
お灸や、温かいタオルを使って首や肩などの筋肉を温める温熱療法も効果的です。
特に、首や仙骨や足元を温めることで、全身がリラックスし、副交感神経の働きが促進されますのでおすすめです。
もちろん睡眠の質を上げることも自律神経を整えるのに大事な要素です。
就寝時間や起床時間を一定に保つことで、自律神経の働きを助けますし睡眠不足は自律神経を乱れさせやすいため、質の良い睡眠を確保することが重要です。
寒さに負けない体に今から整えていきましょう。
冬至の過ごし方
今週は急に寒くなったきましたね。
12月22日(金)は冬至になります。
冬至は一年の中で最も日照時間が短く、夜が長い日です。
陰陽五行の観点からは、陰が極まる時期であり、自然界も静寂な冬の始まりを告げます。
この季節には身体を温存し、健康を保つための養生が重要です。
冬至におすすめの養生法は、まず十分な睡眠を確保することです。睡眠は免疫力を高め、体調を整える効果があります。また、栄養バランスの取れた食事も大切で、温かい食材やスープを摂ることで体温を維持し、寒さからくる体調不良を予防します。
冬至には温かい飲み物もおすすめです。生姜湯や柚子茶など、体を温める効果がある飲み物を摂ることで、寒さによる体の冷えを和らげることができます。
また、ゆっくりと温かいお風呂につかる(冬至には柚子湯に入るともいわれていますよね)
瞑想や深呼吸を行うなど、穏やかな時間を過ごすことでストレスの軽減や心の安定につながります。
冬至は陰陽の調和を保ち、自然のリズムに調和するための大切な時期です。
冬の寒い時期は自然界では動物は冬眠したり、草木も枯れ力を温存する時期になりますのでわたしたちも無理はせずに過ごしていきたいものです。
身体を大切にし、心地よい冬を迎えましょう。